WTTファイナルズ初制覇、ルブラン兄弟のクリエイティブな男子ダブルス

この1年、2年で急成長したフランスのルブラン兄弟。練習場でも大人気で、この二人が練習を始めると多くの選手が練習を止めて、彼らの「オモシロ練習」に見入ってしまうと、日本チームスタッフが言うほどだ。

まずはウォーミングアップでいろいろな「卓球ゲーム」を行う。逆手で卓球をしたり、ツーバウンド卓球（自分のコートにツーバウンドさせてからプレー）、ロビング対ロビング、台を挟んでのダイレクトラリー（バドミントンのように打ち合う）など、次から次に「卓球ゲーム」が繰り出される。

そのすべてを考案するのは兄のアレクシスで、モランコーチもそういう遊びの部分を奨励している。それは一言で言えば「対応力」を身につけるのに役立っている。

男子ダブルスの決勝の相手は日本の戸上／篠塚ペア。スタートから戸上の強打がフランスペアを襲う。試合は最終ゲームまでもつれ込んだが、巧みな台上プレーでルブラン兄弟が主導権を奪い、WTTファイナルズで初優勝を飾った。

「信じられないし、素晴らしい試合だった。感情が高ぶるよ」と会場での優勝インタビューで語った兄・アレクシス。弟のフェリックスは「WTTの試合にはいっぱい出てきたけど、今日は本当に素晴らしい試合、素晴らしい優勝だった」とコメントした。

もう一つの話題は勝利の瞬間のこの兄弟の決めポーズ。準決勝では「相撲ポーズ」だったが、決勝では「かめはめ波（ドラゴンボール）」で決め、会場を大いに沸かせた。

●WTTファイナルズ福岡　男子ダブルス決勝
A.ルブラン／F.ルブラン（フランス）　−12、12、6、−7、4　戸上隼輔／篠塚大登（日本）

【アレクシス・ルブラン使用用具】

■アレクシス・ルブラン クリプトカーボン

■ハイブリッドK3 PRO

ルブラン兄弟使用ラバー

【フェリックス・ルブラン使用用具】

■フェリックス・ルブラン　ハイパーカーボン